ふくい吃音のつどいに寄せられた質問と回答③

Q 医療機関でのセラピーと吃音改善研究会(吃改研)での訓練を連携させることは(長期的な目標として)現実的でしょうか?

 

吃音のある方に対して医療機関で行われているセラピーのうち「年表方式によるメンタルリハーサル法」では、話すことに対する直接的な訓練を並行して行うことは禁止されています。そのため医療機関でこのアプローチを行っている場合には、吃改研への参加は見合わせる必要があります。


  吃音緩和法や流暢性形成法、またそれらを組み合わせた統合的アプローチを医療機関で行っている場合には、病院の言語聴覚療法室での成果を日常生活場面に般化させていく(広げていく)段階での練習の場として吃改研と連携することは可能であると考えます。


  いずれにしろ医療機関で言語聴覚療法を受ける場合には、吃改研への参加の可否や、参加可である場合に吃改研でどのような練習をすればよいのかといったことについて担当言語聴覚士とよく相談されることをお勧めします。